Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

乙女ロード

友人のアニメショップの経営者が久しぶりに電話がありランチをしたとき、いろんな単語を教わった。
上海アリス幻樂団」、「やおい」、「汚女子」・・・など。中でも、女子の間でアニメ熱が急増中だそうで、イケメンの同性愛を描写したアニメが人気だとの事。これがイケメンの本来のルーツで仮面ライダーが人気なのもこの流れを受けているそうだ。

アニメの街といえば秋葉なのだが、その他の地域にもアニメ地帯が出現してきているようで、池袋のサンシャインの先のトヨタのショールーム「アプラック」の裏に「乙女ロード」なる地帯だできているそうだ。「乙女ロード」は女性を対象にしたアニメグッズや同人誌など、通称「乙女系」の商品を扱う店舗が密集していることから名付けられ、近年では女性おたくの街・池袋の象徴としてのマスコミに取り上げられるようになり、認知度が高まったそうだ。

ということで、何にでも興味を持つのが私の性格なので、早速「乙女ロード」を探りに行って来た。秋葉のように街全体がそんな雰囲気になっているのかと思ったが、10店舗ほどしかなくちょっとガッカリ。外から中を除くと男子も若干混じっていることから、そ知らぬ顔をして店内に侵入。

あらー女子が同人誌をあさっているではないですか。値段は300円から数千円。厚さはぺらぺらのものから電話帳のようなものまで様々。幾つか手にとって見ると確かにイケメンの男子が描かれているものが多い。ビニールで包まれているので中身は見えないが、何となく内容は想像出来る。コスプレ用の服などもあるが、やはりメインは同人誌。何冊もまとめて買っていく女子が多く見られた。

その女子だが、メイドさんのようなコスプレをしている人もいたが少数派で、大半は見た目は普通の女子。ちょっとぽっちゃり系が多いかもしれないが、秋葉の男子ほどではない。また、異様な雰囲気を出しているわけではなく、あくまでもアニメが好きなだけかもしれない。しょこたんには及ばないものの、そこそこ可愛い子もいるようだ。

また、CDの視聴ができたので聞いてみたところ、音楽ではなくアニメの台詞だった。しかも、男同士のあえぎ声。性がここまでオープンになってきたことに驚いた。記念に何かお土産をと思ったところ、テニスの王子様のお菓子の缶詰を発見。それを一つ買って帰ることに。コスプレをしている店の店員さんに会員カードを作るかといわれたが辞退。

アニメは日本の大衆文化として経済活動を開始しているといえる。一部のプロが作るのではなく、大勢の個人が描き、それが相対で流通する。さらに、既に存在している作品を模倣した上でアレンジを施したものが現れるリミックス市場があり、そして中古市場が存在する。まさに経済活動が行われているようだ。いわば健全な市場にハゲタカが入っていって、資本力で幾つか買いあさりメジャー化する動きが今年は起こりそうが気もするが、むしろ、著作権が障害になって進まないコンテンツ産業がこれを見習って、少し自由度が増すと良いのだが。