Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

待ち時間は予測できる?!

「東京の人は行列が好きだよねー」何て皮肉を地方での会話では良く聞くが、実は待ち時間は数学で計算できるらしい。計算できれば並ぶ苦労も多少は解消されるかも。

計算の方法に使用するのは「リトルの方式」だ。


 待ち行列の長さ=待ち時間×人の到着率


一分間で新たにれるに加わる人数を調べ、その数で最終的な総人数を割ると、自分の待ち時間が出るという仕組み。

仮に一分間に列に加わった人数が二人でで総人数が12人なら待ち時間は6分となる。
ある場所に「入る量」と「出る量」のバランスが崩れたときに渋滞は起こる。大よその待ち時間を知れば、行列が人に与えるストレスを減らせるそうだ。

心理的な意識の変化を故意に与えることで渋滞が緩和される例もあるそうだ。

例えば、気付かない程度の微妙な勾配の坂道が車の速度を低下させ、渋滞の原因になっていたとすると「渋滞注意! ここは上り坂」という看板を立てるだけでもある程度は解消できるという。


また、車の渋滞が信号待ちなど停止から始動までのタイムラグ「発信の波」の集合であるとした研究事例もあるそうだ。

自動車の「発信の波」が後に伝わる速度は秒速5.6メートルだそうだ。つまり、1.4秒で1台進むので、自分の前の台数に1.4秒をかければ待ち時間になるという。

また、これが人の並みなら「発信の波」は秒速0.8メートル。つまり、1秒ごとに一人が動き出す。したがって、自分の前の人数に1秒をかけた秒数が待ち時間になる。(ラーメン屋の待ち時間の計算ではないので要注意)


さらに、車の渋滞を減らすためには信号待ちの車間距離と詰めることも重要だ。

交差点で右折する際など無理に突っ込んできた車が邪魔で1回の信号で右折できないケースが良くある。たしかに、突っ込んでくる車が悪いのだが、停車時の車間距離を詰めることで交差点内に進入できる車の台数が増え、渋滞を緩和させることができる。

これは交差点内においてだけでなく、右折レーンの渋滞が直進車の妨げになり渋滞を引き起こしているケースも多々あることから、停車時の車間距離を1メートル以下にすることで、渋滞緩和につながることが予想できる。

ちなみに、台湾では二輪車の走行が多く、自動車から見て邪魔な存在だ。信号待ちの停車時に自分の車の前に入ってくることを避けるために、停車時の車間距離は50センチ以下が一般的。隙間を空けない事で渋滞を防止する合理的な考えだ。


不景気によって走行する自動車の台数の減少につながり、渋滞が緩和しているといった例もあるようだが、渋滞の緩和はガソリンやCO2の削減だけでなく、時間の短縮につながることから、是非とも実施したいものだ。