脱エクセル思考(TTS症候群)
ネットやナビの普及が原因で、人間は考える機会が減少している。
実際に年代の異なる人間を混ぜて企画を考える実験をすると良くわかる。
若い世代は同じ時間帯に様々な発想がでてくる。さらに、「ある、ある〜」などと言っながら、アイディアがさらに膨らむ。
一方で、社会人5年以上の中堅社員は過去の経験などの先入観が邪魔をして、生産されるアイディアの数も少ない上に、発想が直に行き詰ってしまう。
それはなぜだろう。
従来であれば経験を積むほど、引き出しが増えアイディアが次々と出てくるように思えるが、何かと検索する癖が付いてしまい。日考える習慣が減少していることから、急に考えようとして脳を働かせようとしても、上手くいかない。
さらに、アイディアが出たとしてもエクセルのセルのマトリックスの中にまとめようとしてしまい、発想が直に行き詰ってしまい膨らまない。
そもそも発想というのは木の枝のように広がっていくので、マトリックスの表にまとめるという行為自体に無理がある。マインドマップのように木のように発想を膨らますべきだ。
エクセルを使えるようになって一人前の社会人だという人も居るが、このエクセル思考がアイディアを生み出す思考を消し去っているといえる。確かにエクセルは計算をするのには非常に便利だ。しかし物事を考えるのには向かない。
IT化が原因による脳の機能低下を防止するための脳トレをするってのはナンセンス。
「人間は考える葦である」
今すぐエクセル思考を捨てて、自由な発想思考を取り戻そう。
ちなみに、今日から(勝手に)これをTTS(Think to Search)と呼ぶ。