Connecting The Dots

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ε-ARK公開実験

片町のBizCafeで金沢大学総合メディア基盤センター教授の大野氏の実証実験を観てきた。実験のテーマはは「ε-ARKデバイスを核とした情報通信環境の研究開発」。ε-ARKとは非常時対応電子アーミーナイフの略(Electronic/Emergency ARmyKnife)。簡単にいうと、大規模災害等の非常時において自助・共助に資する情報通信システム。(簡単じゃ無い?)要するに、大規模災害が発生した時に、通信を使って安否や災害の情報を送受信させるかという仕組みの事。しかも、災害時でしか使わない仕組みや機器ではなく普段から使っているものを使って実現しようという考え。

具体的には10年前のサーバー並みのスペックを持ったiPhoneAndroidなどの携帯デバイスをクライアントだけではなくサーバーとして機能させ、WiFiを使って相互に通信、あるいは3Gなどに接続できるハイブリッドのアクセスポイントを中継機としてインターネットと接続する事で、災害地での情報インフラを構築するというもの。また、3G自体が通信できない場合などは、携帯デバイスを簡易的なメールサーバーにし、クライアントのメールを一旦受けた上で、3Gにつながるところまで持って行くことでメールの送受信を行う。いわゆる宇宙インターネットの考え方だ。

また、サーバーとなるホスト自体が災害にあってしまった場合は、写真や文章をペアリングされた鍵で暗号化をかけ、WinnyなどでP2Pで不特定多数に送信。受信する側はある特定のキーで自分に送られたファイルを検索しユニークな鍵で複合化するというもの。

また、災害直後に被災者が求める情報はある程度決まっていて、それらを細い回線で何度もダウンロードさせるのではなく、キャッシュから送りだすような仕組みも検討しているとのこと。

これらの仕組みは、特別な機器で行うのではなく、を普段から使用している機器に入れておき、災害時にその入り口のアプリさえ起動してしまえば、後は相互に接続しインフラが構築される。

1月にはiPhoneアプリなども用意し、参加型の実証実験をする予定だそうだ。

■ε-ARKホームページ
 http://www.e-ark.org/