Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

ファイル共有ソフト「Share」利用者を一斉取り締まり

ファイル共有ソフト「Share」(シェア)を通じて、映画、音楽、アニメ、ゲームなどの著作物を権利者に無断でアップロードし送信可能にしていた全国の合計11人が11月30日一斉に逮捕された。アップロードしていたのは音楽だけではなく、音楽「らんま1/2テレビシリーズ」、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」などの映画、「Wii Music」と「Wii Sports Resort」などのゲーム、そして「機動戦士ガンダムOO」などのアニメなど。「Winny」だけではなく、「Share」のユーザーの摘発も増加してきている。

2010年1月1日より施行される改正著作権法では「ダウンロード違法化」の措置も含まれているため、年末にかけてP2Pソフトを使っての違法ファイルの流通量が一時的に増加しているところを狙った動きなのかもしれない。

Winny」や「Share」で流通しているファイルはどちらかというと映画等の著作権を侵害しているコンテンツが多いようだが、合法的なファイルの流通にも利用されているBitTorrentの利用者が逮捕されるような事になったら、BitTorrentが組み込まれたハードウェアを販売している販売業者やメーカーは、犯罪ほう助の罪を問われるのだろうか?

改正薬事法に反対しケンコーコムシンガポール個人輸入代行サイトを開設したが、改正著作権法によって、違法コンテンツの流通はP2Pから中国等の海外のWebサイトを使った流通へとシフトしそうだ。

日本の家電メーカーとサムスンなどの韓国の家電メーカーの業績が良く比較されるが、ボーダレスの時代において、国ごとのローカルルールによる規制はメーカーの開発負担を増大させ、グローバルでの競争力の低下につながるので避けるべきだ。国内規制による囲い込みや保護が、国内のガラパゴス化を伸張している。