Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

未来を拓く”Re”にかなう店

2010年1月1日の「日経MJ」が今年のテーマとしての一面トップにあげたのが「未来拓くReにかなう店」。Reの意味は次の3つ。

■Renovation(絶えず刷新)
需要低迷とデフレで苦しむ日本の百貨店とは異なり、活況なのが韓国の百貨店。消費者のニーズに合わせて絶えず刷新しているそうだ。例えば10代男女が群がるネオ百貨店

■Reuse(皆で再利用)
持つ」から「借りる」が主流に。
例えば、3年後の手直しを保証するリメイク権利付き高級衣料専門店。「3年毎にテレビの新品を貸与する電器店。

■Respnse(変化に即応)
消費者の意識が変化している。特に若者の間で自主ヘンシュマーが増加中。

自主ヘンシュマーとは、流行やブランドに関係なく、衣食住遊それぞれで自分の確固たる価値基準を持ち、必要な商品・サービスを組み合わせるのが得意な生活者のこと。

  • 【衣】特定ブランドにこだわり=>ブランド問わずいいとこ取り
  • 【食】みんなで外食、セットも歓迎=>自宅で手料理。「個食」も満喫
  • 【住】ローン抱えても持ち家が夢=>賃貸で十分、インテリアに凝る
  • 【遊】海外旅行やマイカーに出費=>移動は自転車、本格車種も

JMR生活総合研究所では自主ヘンシュマーの消費行動を嫌消費と呼び、彼らを嫌消費世代としている。嫌消費世代というのはバブル後世代のことで、1980年代に生まれ、ITバルブが崩壊した後の2000年から2004年の就職氷河期に社会人になっている。
新聞の折込広告を見てもバーゲンやディスカウントの単語ばかり。値段を下げれば消費者は財布の紐を緩める、つまり消費が増えると勘違いしているが、実際はそうではない。値段を下げても不要なものは買わないのが自主ヘンシュマーの特徴。したがって、今までの価値観とは異なる視点で販売を考え、生活者に提案をしていく必要がある。発想の転換だ。