Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

為替のお話。3月一次強い円高、4月のち円安?

日経平均の今日の終値は10,664.95円。昨日のニューヨークダウは10,567.33。似たような値段もさることながら、最近の日米の株価の連動率は高い。では、日米の景気はどうかというと、徐々に好転しつつある。ギリシャの財政不安という外部要因が落ち着いてきた事もあって、少しずつだが株価も上昇傾向だ。日本の景気指標も底打ちを示唆するものが増えてきて折、日本もようやく春の到来かと思えるようになってている。

しかし、日米で決定的に異なる点がある。それは物価だ。日本は依然としてデフレが続き物価は弱含み。日銀は、「(消費者物価指数の前年比で)ゼロ%以下のマイナスの値は許容していない」としていることから日銀の金融政策は追加緩和こそあっても、引き締めは当面選
択肢として浮上してはこない。先日公定歩合を上げた米国が「出口戦略」を模索し始めているのに対し、日本は所得の減少をデフレ(物価の低下)で補うという悪循環からまだ、脱出出来そうにない。今後日米の金利差が拡大すれば、為替レートは自国通貨と外国通貨の金利の差によって決定されるという金利平価説というよりも、円キャリートレードによる円安が再び起こる可能性が高い。ドル円の為替チャートを見ると、長く続いた円高のトレンドに終止符が打たれ、円安に反転する可能性も出てきているようにも見える。

日経平均株価が為替に先んじ三角持ち合いを上放れしてきている。株価が上昇している銘柄を見ると輸出型企業が多い事から、政府の政策よりも、今回の景気回復も外需、輸出だのみであることは確かだ。したがって、今回も円安が歓迎されることになろう。

また、例年年度末の3月は海外の日本法人からの配当金などの資金の還流が大量に起こる事が円高要因の一つだと言われるが、今年度から外国子会社からの配当が益金不算入(非課税)となったため、例年以上に多額の資金還流が予想される。今年の3月特有の円高のエネルギーが強いほど4月以降の円安の勢いが増す可能性が高い。

中国など新興国の景気好転や需要拡大が世界経済の鍵であることは確かだが、民主党は政策面で外需頼みの経済からの自立を早く進めて欲しいものだ。グローバル社会の中での日本を将来価値を可視化し、それに向けたロードマップを描いて欲しい。