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インターネット経由でラジオが聴ける「radiko」が結構いける。でも収益モデルは?

3月15日から実験的にスタートした、ネットでラジオが聴けるサービス「radiko」が結構新鮮だ。

広告規模では新聞ですらネットに抜かれてしまっている状況下でラジオがメディアとして存在し続けるための価値何なんだろう?地デジに追随する形で2003年10月10日からデジタルラジオの実験放送が開始されているが、携帯、iPod、そしてスマートフォンとカバンに入れるデジタル機器が増える中、さらにデジタルラジオを購入し持ち歩くかと言うとその必然性は乏しい。また、著作権保護技術の採用が義務付けられたために、視聴者の利便性が損なわれている地デジと同じ仕組が導入されることはラジオのリスナーから望まれるはずもなく、海外のようにインターネットをインフラとして利用したインターネットラジオの実現が望まれていた。そんな中、メディアとして存続の崖っぷちに立たされたラジオが、リスナーのニーズに応えてくれた。

実験放送とはいえ、ラジオ放送のインターネットでのサイマル放送が3月15日から開始された。視聴エリアが限定されているようだが、ネットでラジオが聴けるのはとても嬉しい。

国内のデータでは無いが、米Nielsen社が発表した最新の調査報告『Three Screen Report』によると、一般の米国人がインターネットとテレビを同時に利用する時間は、1年前と比べて35%増加しているという。テレビがBGMになっているのであれば、むしろラジオの方が向いているはずだ。ながら視聴はテレビよりもラジオの方が適している。

また、テレビに比べてラジオは製作コストが圧倒的に少なくてすむ。地方のテレビ局の番組の殆どをキー局からの番組が占め、ローカル番組が少ないのは、製作コストの高さが原因だと言われる。しかしながら、ラジオはマイク一つあれば放送をすることができる。

その昔、受験生の多くがオールナイトニッポンを聴きながら勉強をしたものだが、最近の子供たちはラジオの事を知らない。というよりも家にラジオというものが無い。しかし、若者の生活において音楽が欠かせないのは今も昔も同じ。CDやiPod、携帯などでお気に入りの音楽を聴いている時間は若い世代の方が圧倒的に長いはずだ。また、お気に入りのアーティストに関する情報はネットで検索すればいつでも容易に入手できる。ところが、同じ曲を聴いていたらいつかは飽きるので、新しい曲を発見するきっかけが必要だ。ネットではテキストベースでは趣味嗜好に応じた音楽をレコメンドしてくれても、自分が視聴を選択しなければ、聴くことはできない。さり気なく流れ続ける音楽でレコメンドしてくれると良いのだが・・・。そういった意味からもラジオはとても「ながら視聴」には最適なメディアだといえる。

ということで、本題の「radiko」だが、これが結構新鮮だ。ブログを書きながら、Twitterをしながら、メールをチェックしながらにピッタリだ。なんで今までなかったんだろうかと思うほどだ。また、インターネット経由(デジタル)ということで、良くなった点が幾つかある。

  • FMとAMが同じ扱いになっている。音楽が目的であればAMは選ばなかったはずだが、普通にAMを選んでしまう。
  • さらに、AMがステレオになって音が良い。
  • 専用プレーヤーやブラウザのプラグインなどが多数リリースされている。(Google Chrome用radiko playerは便利
  • 中には録画アプリまで
  • iPhoneなどPC以外の機器でも聴ける(要アプリ)

フリー(無料)という前提ではあるが、ラジオのインターネットでのサイマル放送はユーザー(リスナー)に取っては、メディアの再登場という意味で新鮮かつ嬉しい事であるには違いないが、ラジオ局がどのような収益モデルを確立するかが課題として残る。また、視聴エリアを拡大すれば、ローカル局の存在価値が低下し、地方での広告の獲得が困難になってしまう。ラジオ局がどんなビジネスモデルを描いているか楽しみだ。

続・radikoを録音・保存する方法あれこれ