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クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

国が発表している数字を鵜呑みにしては受けない!-勝谷誠彦・辛坊治郎講演会より-

日本生命主催の講演会に行ってきた。
講師は読売テレビ系列で日曜日の午後1時半から放映しているの「たかじんのそこまで言って委員会」に出演している、勝谷誠彦氏と辛坊治郎氏。テーマは「どうなる日本!2010年政治・経済の行方」。とはいっても、テレビで話せないネタのオンパレード。しかも、流石はマスメディアに登場しているプロ。上手く掛け合いながら来場者を笑わせたりしながらも頷かせる。とても楽しい講演だった。
「テレビじゃ言えないんですけどね・・・・」何て言いながら話した内容が、こうやって来場者のソーシャルメディアでネタをバラされてしまっては意味が無い。しかし、もちろん、想定の範囲内だとは思うが、幾つかピックアップして紹介しよう。(備忘録と言うことで・・・)

ルーピー鳩山ルーピーとは「くるくるパー」のこと。
首相を辞任した後でこれだけ良くマスコミの前でペラペラ発言する元首相は過去居なかっただろう。上海万博に行ったのは、サミット用に夫人のためにあつらえた着物を着せたかっただけだとか。また、鳩山前首相が首相在任中に自らの発言のブレが問題となったことについて、「ぶら下がり取材などで同じような質問を聞かれたが、同じ答えでは失礼だと思って少しずつ変化をつけた」と釈明。 また、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題や自らの「政治とカネ」の問題などへの対応について、「首相がにこやかでないと国が明るくならないと思っていたが、『こういう時には一切笑ってはいけない』と言われ、ますます孤独感を高めた」と振り返った。 今日の朝刊の小さな記事に掲載されていた記事を紹介。

■日本の100歳以上の老人は一体何人?
厚生労働省が昨年9月に全国の100歳以上の高齢者が9月15日時点で過去最多の4万399人に上り、初めて4万人を突破したと発表したが、実は全員が本当に生きているかどうかは怪しいそうだ。100歳になる老人に都道府県を通じて首相から祝い状と記念品の銀杯が贈られるがその数2万人強。残りの101際以上の約2万人の老人は実は生存確認が出来ていないのだ。実際は死亡していても生きていることにしておけば、年金がもらえるので、子孫が死亡届を提出してしなかったといった事件が現実に発生していることからも伺える。
医師の数も同様で、医者の戸籍である医籍には除名が無く、登録されている医師の数よりも実際の医師の数はかなり少ないとか。
また、若者のクルマ離れが進んでいるとは言っているが、子供数が減っているんだから、国内の自動車販売台数は減少して当然。むしろ増えている方がおかしい。
その他、土地の区画、農地の面積など、国や政府が発表している数字を鵜呑みにしてはいけないと警告。

■民主主義の代名詞の多数決は危険
例えば、「明日から、日本に居住している外国人は税率を4倍に、日本人は半額に減税」といった法案が提出されたとする。国民投票になったとしても8割を占める日本人の賛同が得られればこの法案は可決する。自分だけ得すれば本当に良いのか?多数決だからと言ってこんな考えがまかり通っていいはずは無いはず。日本全体で見れば、将来は真っ暗かもしれないし、どうすることもできないかもしれない。しかし、自分の住んでいる地域、町が良くなるよう国民一人一人が良く考えて行動をしていく事で変えることはできるはず。目先の利益を追うのでは無く、将来の子供たちの生活が豊かになるように考えるべきだと主張。

日本では子供を産んだら1人あたり1万6千円が毎月支給される。極端な話、養子縁組をすれば、働かなくても手当をもらうことができるといった偽装事件が一部で報道されている。本当にこれで少子化対策と言えるのだろうか。
一方、フランスでは、家族が多いほど税負担が軽くなるN分N乗方式を採用し、近年の出生率が上昇しているそうだ。日本がこの方式を採用した場合、子供のいる高所得者層で大幅な減税となり、低中所得者層にはプラスの効果が及ばないといった調査結果があり否定的な意見も多い。ところが、フランスでは勤勉かつ頭の良い層の子供は優秀であるという仮説の元、彼らの子孫を増やす一方、そもそも働かず税金をほとんど納めていない層には助成しない。つまり、働かざるもの食うべからず、産むべからず。といった考え方の元この方式を採用しているそうだ。この件に関しては、国民皆中流、平等が美徳とする日本においては賛否両論あるかと思う。しかし、財政赤字が膨らむ中、GDPを増やすのに貢献しない人は徐々に補助をカットしていかざるを得ない時期がいつか来るのかもしれない。

その他にも、大相撲の野球賭博事件の本流は相撲賭博だとか、様々な話題が満載の講演だった。日本人は「ここだけの話」や「毒舌」、「他人の悪口」といったネタが何でこんなに好きなんだろう。彼らも本来はこういったネタで収入を得たいとは思ってはいないのだろうが、聞き手が望む以上仕方が無いのかもしれない。