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Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

「もしドラ」の著者の岩崎夏海の講演

地元の三谷産業のフェアに、ベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の著者の岩崎夏海氏の講演を聞きに行ってきた。
もしドラ」の発行部数は現時点で94万部だそうで。もうすぐ100万部の大台に乗りそうで、今年度の書籍の発行部数ランキングでは1984 book3に続いて第2位だそうだ。94万部の内4万部は電子ブックというから更に驚く。出版社のダイヤモンド社の80年の歴史において最も売れた書籍が80万部というかわ、同書は同社の記録を塗り替えた事になる。

岩崎氏曰く「この本は最初から200万部売るつもりで書いた」そうだ。
その理由は次のとおり。

毎年12月23日に本屋に行列ができる。それはクリスマスプレゼントして本が売れるからだ。つまり、本は自分が読むためだけに購入する以外にプレゼント需要があるという点を発見したのだ。しかし、岩崎氏が女子高生にマネジメントの本をプレゼントし、半年後に本の感想を聞いたところ読んでいなかった事から、親が子に読ませるための本というものがほとんど存在しないことに気付いたそうだ。

つまり、大人が子供に贈る本があればきっと喜ばれるはずだ。
親が子にマネジメントを学ばせたいが、子供にわかりやすい本が無い。

そして、2008年5月にアンジェラ・アキが出演したNHKのドキュメンタリー番組を観ていたきのこと。「キャプテンになった女子高生」がチームをまとめること、つまりマネジメントすることができず、悩んだ挙句、キャプテンを辞めたいとつぶやく。それに対し、学校の先生もアンジェラ・アキも彼女にたいして有効なアドバイスを与えることができなかった。岩崎氏はドラッガーのマネジメントを使えばチームうまくまとめることができるのにと感じたそうだ。

また、テレビはどのチャンネルを観てもお笑いばかり。感動するようなドラマは本当に少なくなった。泣けるドラマは冷めた目で見られがちで、制作者がやりたがらないだけだと思っていたそうだ。それでも、数少ないながらも泣けるドラマは放送すれば話題になることから、それを本にすればきっと売れるはずだと思ったそうだ。

これら普段の生活における観察による気付きがドラッガーの考え方の基本で、その事実を応用すれば商売として成功できると考えたのだ。

マーケティングは販売ではない。マーケティングの究極の目標は営業活動をしないことだ。お客が自分で商品を買いに来る。指名買いをしてくれるような商品を作ることが重要だ。そのためにもお客は何を望んでいるか、何を困っているのか、お客に耳を傾け、対話を重ねることが重要だと述べた。

また、今の日本は放任主義の影響で、自分で考え、判断する行為に対して不安が抱く人が多いそうだ。特にバブルを知らない世代は顕著だ。それは成功体験だけでなく失敗体験の数が少ないからだ。経験が少ないということは、自分なりの判断基準を持っていない事につながる。その基準を持つためには、自分の人生観などのポリシーが必要だ。歴史というフィルターで洗練され今も受け継がれている、思想というか考え方を学び、自分なりの価値観を持つようにすることが重要だと述べた。坐禅を組み、法話を聞くようになって感じたことと、今日のこの話が通じているようにも感じた。

日本を良くするために、マネジメント社会を世界に先駆けて確立することが、今の日本に与えられた使命なのかもしれないね。