Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

今さらながら「もしドラ」読了

新入社員に読めと行っておきながら読んでなかった「もしドラ」。先週の講演会で購入し著者の岩崎夏海氏からサインをもらった本を、早速読んでみた。

高校野球を舞台に繰り広げたれる中高生にも読みやすい内容になっている。若干、ルーキーズと被るような気もするが、「もしドラ」は女子マネージャーが主役である点で異なる。
都立高校の野球部の女子マネージャーが、偶然に手にしたドラッカーの経営書「マネジメント【エッセンシャル版】」を参考に、野球部の強化に取り組み、甲子園を目指すという青春ストーリー。ちなみに、川島みなみはAKB48のメンバー峯岸みなみをモデルにしているそうだ。

ビジネスにおいて片仮名英語が頻繁に使われるが、意思疎通できず、よくよく単語の意味が聞いてみると、理解が食い違っているケースが多々ある。「マネージャー」という言葉もその一つだ。管理者、管理職、経営者、指導者、部活動の女子のお世話役、芸能人の世話人・・・など。

川島みなみは、野球部のマネージャーに就くにあたり、まずはマネージャーの意味を問い、、「管理や経営をする人、つまりマネジメントをする人である」と理解する。そして、「マネジメント」から、マネージャーに要求される根本的な資質は、才能や後天的に獲得できるものではなく「真摯さ」である点を見つけ、知らないだけじゃなく、実は興味が無い野球のマネージャーをできるのではと自覚する。

その後ドラッガーの教えに沿って、野球部という組織の定義づけ、顧客の定義。そして、マーケティングを行う。その際に重視したのは顧客の一つである部員との対話。マネジメントを行う際の最重要課題である「顧客を知る」行為を精力的に、かつ継続的に行うことで、信頼を高めていく。

また、「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」という、野球において最も伝統的とされている作戦を、あえて排除するというイノベーションを行った。

マネジメントの成果が現れ、順調に予選を勝ち進んでいくのだが、途中で事件が起こる。そして・・・。

通常だと監督がマネジメントをする立場になるのだが、女子高生にその役を担わせる事で中高生でも読みやすい内容になっているところが上手い。ドラッガー本を読んだことがある人にとっては当たり前の内容かもしれないが、若者がこの本を読んで、少しでもマネジメントやマーケティングに興味を抱いてくれればと思う。もしドラを読んでドラッガーの本を読む高校生が何人居るかは興味深いところだが・・・。親から子へプレゼントするオススメの一冊だ。ちなみに読了の目安は約3〜4時間。