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クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

TKCが、同社のシステムを利用するTKC会員に、5年間無償でiPadを貸し出す意図は何?

TKCは、同社のシステムを利用するTKC会員に、5年間無償でiPadを貸し出すと発表した。32GバイトのWi-Fiモデル4000台を用意し、9月中旬をめどに3476人の税理士や公認会計士への貸与を予定している。投資額は2億数千万円と大盤振る舞い。
TKCではTKC会員に最新のコンピュータ操作環境を実際に体感してもらい、会計事務所やその関与先企業等で、活用が期待される新たなシステムやサービスへの提案をいただくことを目的に実施するものだとしているが、それにしては投資額が大きく、定番のKPIを考えると説明ができない。5年間貸与なのでTKC会員の囲い込みだとか、単純なイメージアップといった声もある。また、会計ソフトのクラウド化を促進させるための布石だとの考え方もあるかも知れないが、金額入力がしにくいことや、そもそも画面が狭いことから、日々の出納帳への入力にiPadが向いているとは考えにくく、真意の程は定かでは無い。
とはいうものの、iPadの画期的なインターフェイスを中小、零細企業の担当者に体験してもらうということは、素晴らしいことであることは確かだ。

「iPad」4000台をTKC全国会会員へ5年間無償貸与