電子ブックにムーブ機能搭載?amazonのKindleの話
電子ブックと紙の書籍の違いって何だろう?
■紙の書籍にあって電子ブックに無いものを挙げてみた。
- 電源が無くても読める
- 文字や絵をどこんでも書き込める
- 紙を折り曲げたり、破ったり、食べたり(?)できる
- 古本として売れる
- 人に貸せる
- 著者にサインを貰える
- 適度な重さ
- 汚れたり日焼けしたりする
意外と少なく、どうでも良いものばかりだったりする。
では、逆を考えてみよう。
■電子ブックになって紙の書籍にないもの
- 大量の本をメモリに入れて持ち運べる
- 何冊あっても電子ブック本体の重さ以上には重くならない
- 検索が容易
- 動画や音声が埋め込める
- インターネットへハイパーリンクを貼れる
- 環境に優しい
- (多分)紙の書籍より安い
便利な点が多い。
電子ブックにはしおりやメモなどを書き込めないと思っている人が多いが、しおりやメモ、マーキングなどは電子ブックの機能として実装済みのものが多い。
そう考えていくと、書籍も電子化された方が経済効率的で望ましいようだ。
しかしながら、デジタル化になると、困ることがある。ユーザー視点でのみ考えてみよう。
それは、読み終えた本を古本屋で転売したり、友人などに貸すことができない。書籍がデジタル化されると、容易にコピーされるからである。漫画喫茶なども商売あがったりだ。しかし、音楽や映画のようにDRMという著作権保護、いわゆるコピー制御を施せば、高いCPU性能が要求されるだけでなく、ユーザーの利便性は低下する。悩ましいところだ。
そこでamazonは、紙の書籍の利便性を損なわないよう、Amazonの電子ブッストアで購入した電子ブッを最長14日間は、友人の電子ブッリーダー機「kindle」や、iPhone、iPadなど向けのkindleアプリ上でも読めるようにするそうだ。
自分のkindleでは貸出中の電子ブッは読めない状態になる。つまり、レンタル中は読めないということだ。なお、全ての電子ブックでレンタルが可能になるわけではないみたいだ。
こうやって考えると、ますます電子書籍が一気に普及しそうな気がしてこないか?
ちなみに、この機能は年内にもリリースする予定だそうだ。米国では書籍の電子化が進んでいるが、日本ではKindleは販売されていない上に、iPad/iPhoneのiBooksでは日本の本を買えない。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の参加について議論されているが、グローバル化が進む中、新しい技術を普及されるためのルールについても、グローバルルールを採用し、日本企業が国内が問わず同じ仕様や基準でモノづくりができるような体制を創る必要がある。
次回のワールドカフェでは、そんな、近未来の本の姿やあり方について、みんなで対話をしよう。
- 日 時:11月3日(祝)13時〜16時 ブックエコ金沢共催イベント
- 場 所:金沢市 柿木畠ホテルアクティ1階くず葉
- テーマ:本について
- 参加費:大人1,000円/大学高校生500円(飲み物・軽食付き)/保護者同伴の小中学生は無料
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