Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

対立は是か非か?

NPO法人日本ファシリテーション協会のファシリテーションのワークショップに参加してきた。テーマは「コンセンサスビルディング」。といっても何のことかよくわかんないね。要するに「ファシリテーターとして”対立”にどう向き合い合意を形成するか」だ。
まず、ファシリテーターってどういう役割の人かというと、中立な立場にありながら、話し合いにある程度介入し、議論が活発になるようコーディネートする立場の人を指す。議論に介入するという意味で司会とはちょっと違う。

さて、今日の振り返りといこう。
まず、「ある状況下で二択の判断を迫られている。あなたはどちらを選ぶ?」との質問が与えられた。次に5、6人の幾つかのグループに分けるのだが、先の回答が偏らないようにミックス。つまり、異なる意見の人を半々にすることで対立が起こりやすくしたのだ。

グループができたら、簡単に自己紹介を済ませ、最初のワークショップは「ファシリテーターを設けずに対立をしてみろ」というもの。ここで困ったことに、コーチングやファシリテーションを学ぼうと土曜日の日中にセミナー来る人というのは、ポジティブな人ばかりで、対立をするというよりも、解決する、あるいは避ける人が多く、対立が苦手だ。でところで、対立している時のシーンを思い浮かべてみよう。
腕組みしながら、のけぞって椅子に腰掛け、人の話を聞こうとせず、むしろ話の腰を折り、揚げ足を取るなど、相手を否定する・・・。
理屈ではわかっても、いざ実践しようとしても難しい。

次は、「ファシリテーターを決めて対立をしてみろ」というもの。
まず、ファシリテーターが各々の発言から、本質を引き出し、基準を明示することで徐々に合意形成の方向へ進む。ファシリテーターが居るのと居ないのではやはり違う。

次のワークショップは、住宅地の公園で発生している複数の問題に対し、優先順位付けをし解決に向かうよう、ファシリテーターが合意形成を支援するというもの。

あっという間の4時間だった。最初に「対立をしろ」と言われて、最後にはストレスでぐったりするんじゃないかと思ったが、何となくでも合意形成できたことから、まぁ達成感はあったかな。それよりも、今日本が国際社会の中で置かれている立場や対立を解決するには、誰かがファシリテーションをするべきなんじゃないかと感じた。

例えば、「TPP参加の議論」。経済発展のためにもTPPに参加し関税を撤廃すべきとする人。一方、関税によって保護されていた農業がダメージを受けると、食料までもを輸入に頼るようになる。その場合、天候不順という理由以外で、輸出国の都合でレアアースのように食料不足が起こりうる可能性があるため、参加すべきではないという人。この場合の誰がファシリテーターをすべきなんだろう。政府?

また、十分な議論が必要だ。明らかに少数派である農業や農家の実態や気持ちを都会の人達が知る必要があるのではなかろうか。農業の現状を理解することで、企業が持っているノウハウを農業の産業化に活かす方法が無いかなど、真剣に議論する必要がある。関税撤廃で恩恵を受ける企業群は、農業支援を義務付けるなど、目先ではなく日本の将来を考えるという視点と仕組みづくりが必要だ。

また、尖閣諸島問題で対立姿勢を強めている日中関係も同様だ。この場合のファシリテーターは米国?いや、対立をしているのは日中ではなく米中かもしれない。だとすると、日本がファシリテーターになるべきではなかろうか。このように様々なシーンに置き換えて考えると、現代社会においてファシリテーターが求められているではと感じる。

ということで、今日、学んだことを会社でも実践してみよう。「故意に対立を起こす」楽しみだ。