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Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

東山茶屋街の宇多須神社の近くにある町屋でのワールドカフェ

第三木曜日は毎月恒例の百万石ワールドカフェの日。今回は東山茶屋街の奥にある宇多須神社の近くにある、趣き深い町屋をお借りしての開催。夜だったのでちょっと分かりづらい場所だったけど、ITを使えば解決。iPhoneGoogleマップに現地の住所を入れればナビが案内してくれたので、迷わずに辿りつくことができた。

さて、今回のテーマは「おもてなし」。「おもてなし」ってなんだろう?という事から対話を始めた。「おもてなし」ってどんな色?味は?臭いは…?皆んなの意見を総合すると「おもてなし」とは形が無いもののようだ。

じゃあ、形の無い「おもてなし」って一体なんだろう?空気、場、雰囲気、相手への思いやり…など。また、「おもてなし」から連想されるものって?加賀屋?「おもてなし」の反対は?「セルフサービス」。

もてなした事は?「先日名古屋に上司を連れて行ったときのこと。名古屋と言えば「ひつまぶし」なので、店を予約しておいたのに、普通のうどんが食べたいといわれてガッカリ。「おもてなし」ってのは相手によって変わるもの。押し付けであってはいけないもの。

「おもてなし」って奥深い。ワールドカフェ終了後に改めて「おもてなし」について調べてみた。すると、「おもてなし」の定義と言っても良さそうなものが見つかった。

それは、詫び茶を大成した茶人の千利休が示した茶の四規七則というものだ。そこには茶道における「もてなし」と「しつらえ」を基本とする教えが込められている。

まずは、「和敬静寂」。これは、千利休が茶道のあり方について述べた四規七則のうちの、四規である。

  • 「和」は人との協調性を大事にすること、
  • 「敬」は目上の人や客を敬うこと、
  • 「清」は心清らかに、
  • 「寂」は心静かに穏やかに、ということだろう。

そして利休七則と続く。

  • 茶は服のよきように点て(飲む人がおいしいと感じる服加減にお茶を点てて)
  • 炭は湯の沸くように置き(炭は頃合よくちょうどよい加減の湯が沸くように置いて)
  • 冬は暖に夏は涼しく(春も夏も過ごし易い環境を整えて)
  • 花は野の花のように生け(花は野に咲くように自然に生けて
  • 刻限は早めに(時間には余裕をもって)
  • 降らずとも傘の用意(何事にも心がけ、怠らず準備を整えて)
  • 相客に心せよ(全ての人をもてなそうとする気持ちを忘れないように)

男にとって茶道は縁遠い存在なので、ワールドカフェのダイアログでは、浮かばなかったが、こうやって四規七則を良く読んでみると、これが「おもてなし」原点かも無いかとも思えるような内容だ。

今日のダイアログの中での意見にもあったんだが、「おもてなし」は双方が楽しんで始めて成立するもの。例えば、町屋にロックバンドのボーカルがお客として来たとする。町屋の女将はいつもどおりの「おもてなし」をするかというと、恐らく違うだろう。お客に合わせてもてなし方が変わる。ロックバンドのボーカルが新曲を創るための町屋に来ていたとすると、静かにそっとしてあげるのが「おもてなし」だといえる。しかし、その町屋の雰囲気を壊してしまうよな、行動をこのロックバンドのボーカルが取ってしまっては、「おもてなし」は成り立たない。つまし、「おもてなし」は双方がその場の空気を楽しもうという意識が必要だということだ。

また、「もてなし」が行動の指針というか配慮だとすると、「しつらえ」はもてなすための準備だ。今日の町屋でのワールドカフェも、「しつらえ」があって始めて「もてなし」が生きてくるというものだ。ゲストがその「しつらえ」に敬意を払って着物を来てくるなど、そういった場の空気に合わせた「しつらえ」も重要な事だ。

そうやって考えてみると、今回は「ワールドカフェ」ではなく、「和ールドカフェ」だったね。「ワールドカフェ」に「和敬静寂」や「おもてなし」や「しつらえ」の心が加えたものを「和ールドカフェ」と定義するとしよう。

最後に短冊に俳句をしたためるという演出が。今回のファシリテーターである「さかもと」さんの素晴らしい「しつらえ」だといえる。こういった「しつらえ」があってこそ、今回の「おもてなし」が活きてくる。しかし、今回のワールドカフェでの「おもてなし」は良かった〜。

さかもとさん

「よしはし」のお菓子