Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

脳トレカフェ −ワールドカフェで脳を活性化!−

昨日(12/8)金沢市内の南が丘病院にてワールドカフェを開催した。恐らく病院でワールドカフェを開催したのは初めてかも。タイトルは「脳トレカフェ」
脳トレカフェ」を考案者は、ほぼ毎回、百万石ワールドカフェにご参加いただいている、脳神経外科医の山嶋先生。
山嶋先生は約30分間お話をするだけで、老人性痴呆症アルツハイマー病等、早期発見できるという「物忘れ外来」というのをされていて、ワールドカフェの「聞く・考える・話」という行為に着目。ワールドカフェが、老人性痴呆症アルツハイマー病の予防に役立つだけでなく、病院が一人暮らしのお年寄りの憩いの場として、地域社会に貢献できるのではないかと考え、今回の脳トレ開催にいたった。

参加者は、外来の患者さんや、その友人、知人、百万石ワールドカフェのスタッフ6名と病院の職員を合わせて36名。年齢は20代から80代までと幅広く、平均年齢は60代から70代かな。

最初に山嶋先生から「脳のお話」。


脳の「記憶」を司る場所は、眼と耳の奥の交差するとことで海馬というところ。

海馬は年齢ともに萎縮していく。使わなければ萎縮するのは筋肉と同じ。使えば海馬は萎縮しない。つまり、記憶することが老人性痴呆症アルツハイマー病に役立つということ。

ちょっとゲーム

ということで、ワールドカフェがスタート。

まずは、アイスブレイク。ゴムボールを相手の名前を呼びながら渡すという簡単なゲーム。その名は「言葉のキャッチボール」これだけで、結構盛り上がりをみせた。


問いに入る前に、最初にテーブルの模造紙に落書きをしてもらうための練習替わりに、自分の似顔絵を書いてもらった。意外と苦手な人が多いのにはちょっとビックリ。

そして、問いのスタート。
今回のお題(グランドテーマ)は「あなたの青春」

それに関連する問いが3つ。それぞれ20分間ずつ対話を楽しんだ。年齢の幅があるので話が広がり、おじいちゃん、おばあちゃんが若い頃の話をしながらちょっと恥ずかしそうにしている場面も。逆に、相槌を打ちながら、質問を投げかけてあげると、楽しそうに話をするお婆ちゃんがとても印象的だった。

今の子供達と決定的に異なるのは、物質的な幸せだ。昔はゲームもテレビも無く、遊びといえば外が基本。そこには子供達だけの国、いわゆる秘密基地があった。そこでは、喧嘩こそあったが、陰湿ないじめなど無く、皆んながお互いを尊重し敬っていた。
一方で、現代は便利な世の中で、物質的には豊かにはなったが、心は決して豊かだとは言えない。コミュニケーションの道具が携帯やメールが主体なんて、寂しい限り。

あるお婆ちゃんの話が印象的だった。孫に言い聞かせていることがあるそうだ。「どんな世の中になっても日本人としての礼儀作法は忘れないように。」例えば畳の上では座って挨拶をするなど。挨拶は感謝の証なのだ。

あっという間の2時間。「もっといろんな話を聞きたかった。」などといった声も。最後は今日の感想を短冊にしたためてもらった。みんな字がキレイ。

スタッフとして参加したんだけど、いつもと違って新鮮で、結構楽しかった。参加してくれた方々の感想を見ると、「楽しかった!」「また、参加したい」というコメントも多く、定期的に開催したいね。

ワールドカフェの病院での導入事例の一つとしての機会を与えてくれた、山嶋先生、南ヶ丘病院の皆さん、ありがとうございました!