Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

スマートフォン、スマートTV、スマートカー、スマートハウス、スマートグリッド・・・。人間は逆にデブになる?

昨日、米ラスベガスでコンシュマーエレクトロニクス分野では世界最大の見本市、「CES」が開幕。世界のIT企業が、iPhoneに代表されるスマートフォンや、iPadに代表されるタブレットを数多く発表している。(ちなみに、Appleは出展していないので、Apple以外)
iPhoneiPad対抗製品の完成品から、それを構成する部品などやサービスなどが展示されている。インテルAMDnVIDIAといった半導体メーカーからはグラフィック機能を取り込んだ最新型のCPUが発表された。Microsoftは、多くのスマートフォンなどに採用されている非INTELのARM系CPUへのWindowsの対応を正式に発表するなど、PC市場の中心的な存在でほぼ独占的な支配をしていたINTELMicrosoftの牙城が崩れ始めたようにも感じる。

日・米・台湾・韓国・中国などのセットメーカーは打倒iPhoneiPad製品を数多く発表しているが、同じようなコア部品を採用しているためにどれも似たようなスペック。iPhoneiPadを最初に触れたときの「感動」や「驚き」といったワクワク感は感じられそうなものは少ない。むしろ、知らず知らずのうちにiPhoneiPadと比較してしまっているのかも。これは、明らかにレッドオーシャンだ。価格競争に陥って2位以下の企業は全て負け組、なんてことにならなければ良いが…。これは、ユーザーにとっては嬉しい反面、企業業績の悪化の原因となって、結局は賃金の減少に繋がれば、必ずしも良いこととはいえない。

スマートフォンは一度持つと、その便利さから、もうガラパゴス携帯には戻れなくなる。Googleマップを一つとっても、出張や旅行の前に行き先の地図を印刷していったものだが、スマートフォンがあれば、訪問先の会社名や住所を入力するだけで、Googleマップが地図だけでなく電車の乗換方法まで含め道案内してくれる。

今後は携帯だけでなく、テレビや家までもがスマート化されようだが、そうなると人間は記憶をしたり、考えたりする必要はなくなってしまうかもしれない。スマート化は人間を怠惰にし、動く必要性を否定し、怠け者になった人類はみんなデブになってしまうかも。さらに、記憶しなくなれば、アルツハイマーの発病年齢が低下し社会問題に発展するかもしれない。

いずれにせよ、スマートフォンを持つようになると、うつむいて下を向いている姿勢が多くなるので、逆に上を向いて歩くことが大切だ。あえてバリアを作る事も必要になるかも。

Engadget CES2011