Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

3月の百万石ワールドカフェのテーマは「寄付」

今回のテーマは寄付。大地震の前に決めたこのテーマ。地震後にテーマを変えようかどうか正直迷ったけど、問い(ダイアログ)を含めて変更せずにそのままで行くことにした。

というのも、接触するメディアの種類や接触頻度によって災害支援に対する情報量の格差が発生し、それによって行動が異なるからだ。テレビでは被災地の生々しい映像と原発関連の議論ばかりで、どの被災地の人達がどういう状態で何を望んでいるかといった情報が入手しにくい状態だった。一方、ネット上では被災地から直接、物資や支援を求めるメッセージが届けられていて、それを見た人は居ても立ってもいられなくなる。

そんな情報と行動の差がある人が混在し会話をしたらどうなるか?災害支援活動を積極的に行なっている人とそうでない人。そうでない人が責められたり、萎縮したりしないだろうか?テーマが「寄付」であり「地震」では無いとしても地震の話になるのは避けられないはず。対話が対立になってしまったら、後味が悪いワールドカフェになるのでは?

などと若干不安を抱きつつも、スタッフで話し合った結果、変更せず実施することに。

その結果どうだったかというと、確かに災害支援の話は出たものの、ワールドカフェの雰囲気というかパワーは凄いね。いつも以上にアクティブかつポジティブな話になっていたようで、模造紙があっという間に埋まっていくではないか。内容を変えなくてよかった〜と安堵。

今回は問い3の前にテレビ東京のWBC(ワールドビジネスサテライト)の「タイガーマスクの経済学」を紹介。事業仕分けの現状から使途が不透明な国民が収めた税金の行方に対し、ジャストギビングのように、NPO法人を経由して使途を指定し寄付をし、税額控除とする菅首相のいう「画期的な寄付税制」。これは、補助金依存体質やバラマキから脱却するきっかけになる可能性を秘めている。

今回多くの人や企業が義援金を寄付したはず。特に企業においては自身が被害を受けていた場合など、義援金を損金処理したいはず。しかしながら、寄付に対する税制については知られていない。

ちなみに、今回の大地震に対する金銭的な支援には義援金と寄附金の2種類がある。

寄附金とは、災害復旧及び復興事業の財源として使われる。
義援金とは、被災者に対する生活支援として使われる。

多くの人は義援金として金銭の提供を行ったはず。

次に、提供した義援金を税額控除の対象にしたい場合は、義援金が「国等に対する寄附金」に該当している必要がある。

ここでいう「国等に対する寄附金」とは、義援金が最終的に国、地方公共団体に拠出されるものであると税務署において確認されたときに、その義援金は「国等に対する寄附金」に該当するものとして取り扱われる。日本赤十字社、報道機関等に対する義援金等(地方公共団体に拠出されるもの)は、確認手続きを要することなく、「国等に対する寄附金」に該当することから、税額控除を考えるのであれば、都道府県や市町村の窓口、日本赤十字社、報道機関(地方公共団体に拠出されるもの)等に持ち込むのが良いだろう。

なお、これらの窓口ででは、「義援金預り書」を発行してくれるので、個人であれば確定申告の際に添付する必要があるので、補完が必要だ。

予算関連法案の中に「新寄付促進税制」があり成立の見通しは立っていないが、成立し、寄付税制が受けられやすくなれば、日本においても寄付が根付く事を期待したい。

テレビ東京のWBC(ワールドビジネスサテライト)の「タイガーマスクの経済学]
宮城県:東北地方太平洋沖地震に係る寄附金及び義援金の受付窓口の設置について

ほろ酔いカフェでスタンド・バイ・ミーを歌うE山野さん。