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Connecting The Dots

日頃の気付きを綴っていきます

「植物になって人間をながめてみると」今、自分が何をすべきかが見えてくる

東北地方太平洋沖地震からもうすぐ1ヶ月。復興にはまだまだ時間がかかりそうだ。特に福島第一原子力発電所が世界に発した課題は大きい。原発の危険性はもちろんの事、電力不足が経済だけじゃなく生活に与える影響がいかに大きいかを改めて考えさせられた。

計画停電など新興国だけで発生する事で、停電の無い日本では無縁だと思っていたのに、大都市東京で計画停電が行われるなんて誰が想像していたことだろう。

反原発運動も活発化するだろうが、一方で不足する電力をどうやって補えば良いのか、現時点ではこれといった得策はない。経済大国日本が直面した電力不足をどうやって解決すれば良いのだろう。

緑ゆうこ著「植物になって人間をながめてみると」がこの難題解決のヒントになりそうだ。

この本では、世界史はつまり植物史の一部にしか過ぎず、人類は植物のために働かされいるとし、植物から見た人類を解説している。

温暖化だ、食料不足で大豆が高騰しているとか、原油が枯れそうだとか、はたまた、金融危機だとか、人類は騒いでいるけど、全てが植物にたんを発しているとしたらどうだろう。

食物連鎖の頂点に立つ人間は、光合成によって連鎖の底を支える植物を衣食住すべて利用しながら生きてきた。しかし、そんな考え方も食ブルから見れば逆さまかもしれない。

植物になって世界を見てみると、様々な事が明らかになる。人間は植物にこきつかわれてきた。トウモロコシだってタバコだって、植物のために人類が海を越えて運び育てていったのだ。育てるために黒人を連れていったりと、植物のために人類は移動させられたのだ。

トウモロコシは本来は砂糖の原料として使われていたのだが、最近ではバイオマス、つまり燃料としても活用されつつある。しかしながら、食料を燃料として使えば、増える人口による食料の需要に対する供給不足に陥るのは明らかで、食糧不足を予測するかのように価格は上昇するのは当然だ。

しかしながら、それだけではないようだ。本来、朽木など植物や動物は腐敗し土に変えるのだが、それをバイオマス燃料として人類が横取りすると、朽木によって生命を維持していた生物が耐えてしまう。つまり、生態系が崩れてしまうのだ。人類は植物によって生かされているとすると、植物の生存に反する動きは植物によって淘汰されるのだ。

植物は人類に人口の増えすぎに対し警笛を鳴らしているのだ。技術革新の名のもとに生態系を崩してはならない。人類と植物が共存するにはバランスを維持することが大切だ。日本の人口がピークアウトしているのも、増えすぎた人口を減らすために植物が仕向けていることだと説明している。

原発の問題も、代替エネルギーを技術革新によって用意するのも重要だが、それ以前にいかにして電力やガソリンなど、植物を燃やすことによって得られるエネルギーを使わずに済むかを考えるべき。つまり、省エネ技術の研究だけじゃなくて、省エネなライフスタイルを真剣に考えるべきなのだ。それが日本が取り組むべき最優先課題。

化石エネルギーを減らすためには、人間は自らのエネルギーを使って行動すれば良いのだ。つまり、自動車の代わりに自転車で通勤する。つまり、人間本来の生活に戻すということ。体を使えば成人病の予防にもつながり、医療費の削減にもなる。震災後の人類がすべきことは、きっとこういったことなのだろう。

この本では人類の歴史を絡めて、植物からみた人類を説明している。サスティナビリティといった言葉も最近聞かれるが、今、日本が直面している課題は、人類全体がいずれ直面する大きな課題なのだ。どうすれば乗り越えられるかを真剣に考えたい。そのためにもこの本はオススメの一冊だ、