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クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

「未来を築くダイバシティ」 NGOダイバーシティとやま設立フォーラム

高岡で開催されたNGOダイバーシティとやま設立フォーラムに出席してきた。
そもそも「ダイバシティ」って何だ?「ダイバシティアンテナ」のダイバシティなんだけど、日本語に訳すると「多様性」っていう意味。でも、「多様性」ってどういう意味?ってなわけで、まだまだ、一般的な用語にはなっていないよね。

グローバル企業の人材教育プログラムでは、「ダイバシティ」に関する説明を受ける。「ダイバシティマネジメント」はマネジメント用語の一つで、様々な国や人種の人の個人や集団間に存在するさまざまな違い、すなわち「多様性」を競争優位の源泉として生かすために文化や制度、プログラムプラクティスなどの組織全体を変革しようとするマネージメントアプローチのことである。

また、生態系・生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していることを指す言葉に生物多様性がある。

このように「ダイバシティ(多様性)」という言葉は注意すれば意外といろんな場面で使われ始めている単語なのだ。

今回のフォーラムでの「ダイバシティ」は国内に居住する外国人の子どもや、障害者といった、どちらかというと弱者を受け入れ、共存するといった点にフォーカスした話が中心。今後、日本の人口は減少する。特に労働者人口の減少は深刻だ。それを補うために、また国内の企業の国際化により、国内の外国人労働者は増加することは確実。しかしながら、外国人の子供は義務教育の対象外のため、外国人の非就学児童が多いなど、受け入れるための法整備などができていないのが現状だ。一方で、日本人としての教育、いわゆる「しつけ」を理解していない外国人は秩序を乱すことから、地域社会から隔離してしまう傾向が強い。そんな閉鎖的な社会に対し、外国人の多様性を受け入れ、開かれた社会を実現しようというのがダイバシティの考え方であり、目指すものだ。

今回設立された「NGOダイバーシティとやま」代表の宮田妙子さんの提言は、とても感動的で共感できる内容だった。しかも、村社会だと言われる地方でその活動を始めるための勇気は並大抵ではないはず。彼女が願う地域社会実現に向けて是非とも協力したいと思った。

ただ、何か引っかかるものがあるような感じがあるのだが、それが何なのかわからかなったんだが、晩に銭湯に行き、それが何なのかがわかった。

それは、今日の話が弱者との共存を視点においたダイバシティの話が多く、受け入れがたい強者との共存を含んだ話では無かった点だ。

具体的例を挙げると、あなたはある町の町長。そして、ある日、銭湯に行ったら、体に刺青の入った強面の人ばかりだった。あなたはそんな人達(町民)に話しかける事ができるか?そして共存共栄することができるか?普通の人なら、見て見ぬふりをして用が済んだら、そそくそとその場を後にするはず。しかしながら、ダイバシティの考え方だと、そんな刺青の人に怖気付かずに話しかけ、多様性を受け入れ友達になる勇気があるかどうかだ。ここにダイバシティの根本的な課題があるように感じた。ダイバシティといいながらも表層部しか見ず、相手の育ちや価値観、存在を受け入れ共存することができるかだ。頭で理解できても行動に移すのは非常に難しい内容だ。外見で判断する、すなわち、外見でその人の価値観を決めつけたりしてないだろうか。中国人は・・・、韓国人は・・・、フィリピン人は・・・。大阪人は・・・、名古屋人は・・・、九州男児は・・・。A型は、B型は・・・。どれもおんなじ。先入観で決めつけないことが、きっとダイバシティの原理原則なんだろうな。

「第一印象が大切だ」なんて言うけど、第一印象で惑わされない眼を養うことの方が大切だ。明日以降、ダイバシティを行動に移していかなくちゃね。