Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

流れに身を任せると普段以上の力が出る? - 金沢城リレーマラソンに初挑戦! -

「ライブも終わったし、次、何する?」
「そう言えば、何年か前に、金沢城リレーマラソンに出たことあったみたいだけど、今年出てみる?」
「人数集まるかなぁ?とりあえず声掛けてみる?」
「そーだね。」
こんな不順な動機で始めたリレーマラソン。しかし、私自身、50メートル走や100メートル走などの短距離、いわゆる駆けっこは得意なんだけど、実はマラソンは大の苦手。41.195kmの半分の距離のハーフを11人で走れば一人1周2km弱を走ればいいので何とかなるか・・・。言い出しっぺだし^^;

声を掛けたらあっという間に人数が集まった。早速申し込みをしようと書類に目を通してみたら、今年から変更になった点を発見。それはハーフマラソンで2時間という制限時間が設定されたということ。2時間ということは1周2k弱を11分30秒以下で走らなければならないということ。それがどれくらいのスピードなのかは実際に走ってみなければわからないので、とりあえず走ってみることにした。

もちろん、ランニングにはNIKE Runninngアプリの入ったiPhoneも一緒。GPS機能で走った距離とルート、走行速度がリアルタイムでわかる上に、Facebookと連動していて、ワークアウト開始(ランニング開始)の投稿に対して友達が”いいね”をすると歓声が聞こえる仕組み。速度が低下すると予め設定しておいたパワーソングが選曲されるなど、ランニングが楽しめる仕掛けが満載。

準備はバッチリ、でも実際に走ってみると11分30秒ってジョギングのつもりでのんびりと走っていたら間に合わないことが1kmの時点で発覚。しかも、ギリギリで走れてもチーム全体で2時間を切らなくてはならないので、誰かが頑張ってタイムの貯金をしなければならない。となると、まずはメンバーの現時点でのタイムを把握しなければ!

ということで、テストランの段取りをしてみんなに走ってもらったら、みんな同じぐらいのタイム。もう少し走れそうな人もいるけど、キツそうな人も。今回参加するに際し、最初に決めたの目的は「みんなでマラソンを楽しむ」こと。プレッシャーを与えてストレスになってしまっては元も子もない。個人個人の様子を伺いながら、褒めて伸ばす、一緒に走って徐々にペースをあげていくようにした。その一方で、自分自身は一人で走ってスピードアップにチャレンにしようと試みた。ところが、走っても走ってもタイムはそんなに縮まらない上に、走れば走るほど膝は痛くなる。痛くて走れない、でも走らないと速くならない。これはマズイ!他のメンバーが練習している様子がFacebookなどでわかる。毎年走っている人の話を聞くと、本番は周囲のスピードに引っ張られて速く走れるそうなので、本番に賭けて見ることに。

ちなみに、1チームだけじゃなくて、勢いで大学のOBチームからも誘われてついOKしたの、2周走ることになってしまったのだ。

当日のコスチュームはみんなの意見をヒアリングした結果、ライニングの邪魔にならないように、お揃いのTシャツにKALIスティックを背負って走ることにした。ボクシンググローブをつけて走ることも考えたけど、めちゃくちゃシンドイようなのでリレーの時の目印として使うことに。

メンバーの中には近づくに連れ緊張している人が出始めだけど、メンバーが笑いで緊張をふっ飛ばしてくれ、その勢いで当日を迎えることができた。


5月12日(日)快晴!
1週間前の予報では「雨」だった天気予報も、メンバーが作った”てるてる坊主”の効果から当日は雲ひとつ無い快晴。お家が遠いのに朝早くからメンバーとマネージャーさんがとっても良いところにベースキャンプを取ってくれた。他にも応援団が駆けつけてくれた。

開会式、準備運動、フルマラソンのスタート、そしてハーフマラソンとあっという間のスタート。最初に感じたのは「みんな速い!」あんなに速いペースでは走られそれについていったら最後まで体力が持つのだろうか?途中で歩いてしまったらタイムに大きなロスが出てしまう。でも、みんなモチベーションが高いから大丈夫かも?自分の順番が回ってきた。出だしはハイペースで直ぐに登り坂に入るのだが思ったよりも長い坂に途中からペースダウン。このままで持つんだろうか?でも、抜かれるのはしゃくにさわるし・・・なんとかこのペースを維持したい。今回はiPhoneを持っていないから自分のペースがわからない。頑張るしか無い!などと考えながら走りきって次のランナーにタスキを渡すと共に座り込んでしまった。日頃から運動はしているので息が上がってもいつもだったら直ぐに呼吸は落ち着くのだが今回はいつまでも息があがったまま。タイムを聞いてみるとみんなそこそこのタイムで走っているようなので、すこし安心しながら、もう一つのチームの様子を見に行ったら、1周一分を切るどころか8分台で走っているようで、すでに私の順番が来てしまっていて他のメンバーが先に走っているとのこと。「こりゃ少し落ち着いたら走るしか無い!」っていうことで、次に走ることに。みんながハイスピードで走ってくれたので今回はマイペースで走らせてもらうことにした。というよりも流れに任せて走ると途中で歩いてしまいそうだったからだ。


そんなことで、ちょっとした弾みで参加することになった金沢城リレーマラソンだったが、結果は目標の2時間を大きく下回り1時間45分でゴール。9人が10分を切るなど、みんな自己ベストを1分以上も短縮!超楽しかった!ライブよりも楽しかったかも。来年もまた参加するかどうかはわからないけど今回は参加してホント良かった。

事前の練習では何度走ってもタイムは縮まらなかったのに、どうして当日はみんな1分以上も短縮できたんだろうか?それは気持ちの昂ぶりやなど自分の内部から沸き起こってくるものと、周囲のペースなどの影響を受けるなどの外部から影響を受けたものの2種類が考えられる。

前者は自己啓発などの学習や訓練など努力すれば向上させる事ができるが、後者は自分ではコントロールすることはできない上にマイナスの影響を受ける場合だってある。一人で成し遂げる場合は前者に注力すれば良いが個人の能力には限界があるので、もっと大きな目標と達成するには、後者、つまり組織力を活用せざるを得ない。

いずれも、一般的にはモチベーションという言葉で表現される「君の話を聞いたらモチベーションアップしたよ!ありがとう!」これはよくある話だが、他人との接触でモチベーションをアップさせるには精神状態が健全であることが前提だ。気持ちが塞いでいている、あるいはネガティブな精神状態では他人がどんな素晴らしい話をしてもモチベーションはアップしない。つまり、モチベーションは他人から与えられるものではなく自己の内部から生まれるものなのだ。マラソンも同じで気持ちがネガティブな状態であれば周囲の影響は受けないので速く走ることはできない。つまり、自分の気持ちをコントロールすることが大切なのだ。自分自身の精神が健全でポジティブな状態を保つことができれば、同じ良い状態の人との間で相互に好影響を与え合うことができる。

人間はリターンよりもリスクに敏感でリスク回避の行動を取りがちである。特に日本人はそうだ。日本経済は失われた20年とも言われるようにリスクに対しては過敏になっている。ところが、アベノミクスによる景気回復期待が徐々にリスクアレルギーを徐々に緩和してきているように感じる。流行語にもなっている「いつやるの?今でしょ!」が今の状況を的確に言い表している。考えてか行動するのではなく、まずは、流れに乗って行動して見ることが重要だ。行動が自分の精神状態を健全にしモチベーションを生成していく。それば表情などの表面に現れる事で周囲の協調を始める。お互いたプラスに影響を与え合う。プラスのスパイラルの始まりだ。さぁ、行動しようぜ!