Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

スーツの下取りとCOP15

日経MJ2009年ヒット商品番付が先日発表された。
上位はこんな感じ。

         東               西
横綱    エコカー          激安ジーンズ
大関   フリー(キリンビール)     LED
関脇    規格外野菜        餃子の王将
小結    下取り            ツイッター

エコや低価格がテーマとしては多かったようだ。

話は変わるが、タンスを整理していたら着てないスーツやズボンが数点出てきた。実際に着てみるとブカブカだったり、大きな肩パットが入っていて明らかに今風じゃなかったりして、着ることは無いなぁというものばかり。捨てようかと思ったんけど、ヒット長者番付の事を思い出して、近くのセカンドストリートに売りに行こうと思い、7、8点を袋に入れて日曜日に持ち込んだ。ところが、買取カウンターが混んでいたので、日曜日は諦め平日に行くことにした。
ということで、今日のお昼休みに行ってきた。ちょっとカッコ悪いような気もするけど、大きなプーマの袋に入れた服をカウンターに「ドン」と置くやいなや、女性の店員さんが近寄ってきて、「応理いただけるんですね」と感じの良い声で言ってくれたので、ちょっと良い気分。番号札をもらって店内をうろうろ。結構面白いものあるんだなぁ、売ったお金で何を買おうかなぁ。でも、せいぜい千円程度にしかならないだろうなぁ。何て考えていたら、「15番でお待ちの方・・・」とアナウンス。カウンターに行ったら、査定の紙がヒラリ。そこに書いてある金額はたったの”100円”。

一瞬、「えっ??」と思ったけど、「売れそうになくて要らない服を持ってきたんだから100円でも当然だよなぁ」ということで、サイン。「売れなくてもアジアの貧しい国でも輸出されてリユースされれば良いよな」と思いながら店を後にした。

帰ってから、スーツって下取り価格はどこでもただ当然なのかなと、「スーツ 下取り」などのキーワードで検索してみると、AOKIなどの紳士服専門店でも下取りサービスをやってるんだね。しかも、スーツ・礼服・コートは15,750円(税込)分の商品割引小切手と交換してくれるとのこと。しまった、こっちの方がお得だったなぁ。セカンドストリートだと缶ジュース1本だったからな。

でも、良く見てみると商品割引小切手の使用条件は3万円以上の商品購入時にしか使えないみたいで、かつ有効期限は半年。最近スーツを着ないのでしばらく買っていない上に、スーツを買うとしても3万円以上のスーツは買わないので、実際には使わずじまいになりそうな感じ。

その後今日の行動を振り返ってみると、自分の意識に矛盾があることに気づいた。
服を売ろうとした目的は環境保護であって経済的な利益が主目的ではない。つまり、私が受け取る対価は100円かもしれないが、貧しい国の人々が安価でこの服を入手することができれば、彼らにとっては経済的な利益にもなるし、廃棄しなくて済んだという観点では環境にも貢献したと言える。つまり、環境は自己の経済的な損得でのみ図ってはいけないということ。

今日からCOP15国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)は、地球温暖化対策の新たな枠組み(ポスト京都議定書)の大枠を示す政治合意づくりに向け、実質的な討議に入った。各々の国の利益のみを追求するのではなく、地球全体を視野に入れて討議を進めて欲しいものだ。