Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

「ソフトバンクの孫正義氏は和製スティーブ・ジョブズ?」は言い過ぎ?

今日のTwitterソフトバンクの新製品発表会の話題で持ちっ切り。ソフトバンクの携帯電話の夏モデル14機種が発表されたのだが、発表会をUSTREAMでライブ配信するなど異例尽くし。孫正義氏のプレゼンは、まさにスティーブ・ジョブズさながら。USTREAMの視聴者数は8.8万人、Tweetは4.7万件と、恐らく記録づくし。ソーシャルメディアを最大限に発揮した事例としては国内最大規模と言っても過言では無いだろう。

携帯電話の発表会にも関わらず、最初から最後までTwitterの話ばかり。「Twitter機能が付いていないとケータイとは呼べない時代が来るのではないか。Twitterケータイ、“ツイケー”という言葉を流行らせたい」など。今日発表した14機種の携帯にTwitterアプリ(「TweetMe fot S!アプリ」)を搭載。

Twitterの会員数は世界で1億人以上。日本でもユーザーの伸びは著しい。しかし、、iPhoneユーザーの28%がTwitterを使っている一方、一般のケータイユーザーの利用率は3%。「ケータイユーザーでもTwitterをやってみたい人が絶対いるはず」と、ケータイでのTwitterを使い易さを追求したとのこと。

アルファブロガーならぬアルファツイッタラー(?)の広瀬香美さん、勝間和代さん、道端ジェシカさん、津田大介さん。そして、米Twitterエヴァン・ウィリアムズCEOもUstream画面で登場。

また、上戸彩さんがゲストで登場し、孫さん自らが彼女の姿を携帯電話で撮影し、自分のアカウントに投稿する場面も。

また、「Ustream Asia」の設立。iPhone向けUstアプリの日本語化。ソフトバンクモバイル端末向け公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」の拡大も発表した。ホットスポットを1万8000カ所に広げる計画。

最後に本題の携帯電話の話になるが、ほぼ全ての携帯にWiFi無線LAN)を搭載。携帯電話会社のパケット通信量を従量課金するというビジネスモデルを自らが破壊してしまうかもしれないのに、WiFi無線LAN)を携帯電話に搭載。携帯電話、本格的なモバイル時代の到来だといえる。日本の独自の機能である、お財布ケータイやワンセグスマートフォンのコンテンツが再生機能が融合されることで、一気にモバイルの世界でもオープン化が進展しそうだ。

一方で、携帯電話の多くにWiFi無線LAN)が搭載されることから、一気にWiFi無線LAN)が普及しそうだ。Yahoo!BBの登場とともにADSLが一気に普及した時と同じように。

間もなく日本でも出荷されるiPadや6月に発表されると噂される次世代のiPhoneを含めて益々モバイルとソーシャルメディアの世界は目が離せない。

USTREAMでの発表会を見逃した人はこちらで観れる。
SoftBank 2010 Summer - ソフトバンク 新商品発表 (USTREAM)

一方、午後からはドコモの夏モデルの発表会が開かれた。
ドコモが発表した携帯で他の2社との違いとはというと、WiFi無線LAN)アクセスポイント機能を実装したモデルがある点と、モバイルルータの2点。ドコモのモバイルルーターの登場については以前から待ち焦がれていたユーザーも多い事から、皮肉にも携帯本体よりも今回の目玉だといえる。連続動作時間は6時間(待ち受け時間は30時間)とイーモバイルのものよりも長時間使える。ただし、ドコモのデータ通信ではP2P系のサービスである、Windows Liveメッセンジャーなどのインスタントメッセージサービスや、Skypeなどは利用できない。Skypeが利用できないのはやや致命的なことから制限が解除されることを期待したい。