Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

iPhoneはスマートフォン?それともiPhone?

日経MJが発表した2011年のヒット商品番付40品目の横綱第は「アップル」と「節電商品」。ちなみに、昨年の横綱は「スマートフォン」と「羽田空港」。

ところで、iPhoneをユーザーはiPhoneの事を何と呼んでいる?スマーフォン?スマホ?それともiPhone?逆に、iPhone以外の高機能携帯電話のユーザーは何と読んでいるのだろうか?アンドロイド?スマートフォン、ギャラクシー?

何を言いたいかというと、数ある高機能携帯電話の中でブランドとして浸透しているモノ、コト、商品は何かということ。検索キーワードのボリュームをGoogle Insights for searchで見てみると、iPhone(58)、スマートフォン(25)、android(26)、アンドロイド(12)、スマホ(8)となっていて、圧倒的にiPhoneが多い。

つまり、「スマホ」や「スマートフォン」と言うよりも、「iPhone」と言う方が一般的で通じやすく、ブランドとして認知されているということだといえよう。したがって、iPhoneユーザーは、自分のiPhoneの事はスマホと呼ばずにiPhoneと表現している人が多いはず。iPadも同様だ。iPadのような薄い端末も様々なメーカーから発売されているが、それらを総じて何て呼んだらよいのか?タブレット?スレート?どれもイマイチ浸透しているとは言えないのが現状だ。

iPhoneユーザーは数あるスマートフォンの中からなぜiPhoneを選んだのだろうか?店員や友人の勧め?迷った上でiPhoneを選んだんだろうか?そうではないケースが多いのではなかろうか?いわゆるiPhoneの指名買い。言い換えると、スマートフォンを買ったのではなく、iPhoneを買ったのだ。スティーブ・ジョブズ氏が逝去された事でアップルを指名買いした人もいるかもしれない。

スマートフォンには様々な種類があり、それぞれに名称(商標)が付けられている。ギャラクシー、Xperia、メディ明日、レグザフォン・・・。もちろん、iPhoneも分類するとしたらスマートフォンに属することになる。しかし、iPhoneほど浸透している名称は恐らく無く、iPhoneはやっぱりiPhoneと表現する人が多いはず。むしろ、「ドコモから出ているiPhone(みたいなやつ)」何て表現する人もいるのが事実。

これは、ディズニーランドを遊園地の一つとして表現せず、ディズニーランドはあくまでもディズニーランドであるというのと同じなのではなかろうか?「今度遊園地にいこうよ?どこにする?」「後楽園遊園地?ディズニーランド?」というよりも、ストレートに「今度ディズニーランドに行こうよ」が一般的。

グローバルでの出荷台数ではギャラクシーがiPhoneを上回ったとの記事も出ているが、ブランド力では圧倒的にiPhoneが上回っている。スティーブ・ジョブズ氏の遺作とも言えるiPhone4Sで初めてiPhoneを手にした人も多いはず。iPhone以外のiPhoneのようなものと比較しなくても、触れて、馴染んでくるとスティーブ・ジョブズ氏のこだわりを一つずつ、発見する事でiPhoneを好きになっていくことだろう。また、iPhoneだけではないが、使い手のI、Tに対するリテラシーはもちろん、趣味趣向、性格までアプリのアイコンを幾つか見れば一目瞭然にわかる。iPhoneを電話やメール以外のリアルな場でのコミュニケーションとして活用している人も多いが、日々新しい情報をチェック、試用することで真似る事は可能だ。

iPhoneとはいえ、バッテリーの持ちやソフトバンクの3G回線の品質など不満や課題は無い訳ではないが、いかに道具として使いこなすかがポイントだ。