Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

ビジネス上でお見合いをするとしたら誰としたい?

第4回IDCiPhone Developer Club Ishikawa)サミットに参加。場所はいつもと同じ「ゆめの湯」。今回は途中から石川ITビジネス塾に合流したため、最終的には40人以上の会議となった。掛け持ちのメンバーが何人か含まれているのだが、IDCオンリーのメンバーからすると、若干重い雰囲気に「一体、この会議は何?」といった疑問を抱いたのではなかろうか?
その中で面白いトークがあった。
「県や自治体にビジネス上のマッチングをして欲しい相手ってどんな企業」という質問に対するKさんの回答は
「紹介して欲しい人は、ズバリ菅直人首相!言ってやりたいことが沢山あるし、彼なら良しわかったといって実行してくれそうな気がする」。
一件、ネタのようにも聞こえるが素晴らしい回答だ。ソーシャルメディアが全盛期の今、ビジネスでの見合いは必要ないな。行政が税金を使ってまでするような事ではない。惚れた相手がいたら、コンタクトウインドウを探して直接アタックするはずだ。お見合い結婚ではなくこれからは恋愛結婚の時代だ。
ちなみに、私が一人紹介してもらうとしたら誰だろうと考えてみた。それは、行政刷新担当大臣蓮舫さん、いわゆる「仕分け人」だ。何を進言したいかというと、ずばり、社団法人 電波産業会(ARIB)を仕分けして欲しい。なぜかというと、携帯電話だけでなく、日本のテレビもガラパゴス化しているからだ。著作権保護の名の元、必要以上にコンテンツ保護をした結果、録画したテレビ番組はBD(ブルーレイ)にコピーしないと他人に貸すことができない。しかも、借り手もBDプレーヤーを持っていないと観ることができない。
「昨日のドラマ見た?とっても面白かったよ」
「マジ?観たいなぁ、貸してよ!」
「貸したいところなんだけど、HDDに録画したから貸せないんだよ〜」
これじゃ、情報や感動の共有ができない上に、益々学校や職場でテレビが話題になるはずがない。見逃した番組を観る手段が無いからだ。ただし、NHKや一部の民放が見逃し番組サービスを有料で提供してはいるが、それに対応したテレビが必要な上に、ネットワークに接続していなければならない。一体、どこまで家計に負担を強いるのだ。
また、先日壊れてしまったレグザのHDDだって、一瞬にして録画済みの番組が消えてしまって復元することが出来ないなんて、ユーザー軽視も甚だしい。ARIBそのものを事業仕分け
すべきだと言っているわけではなく、私的利用、あるいは公的に関してはコピーを認めるよう規制を緩めるべきだ。ダビング10だって、理屈はわかるが、ダビングを制限する以上、コピーには制限が付き、ユーザーの利便性を著しく低下させている。一方で、機器、ソフトメーカーは日本でしか使われないルールを守るための開発、つまり投資を行っている。現状のルール下では、iPadで地デジを観ることは技術的には出来てもARIBのルール(規制)がある以上不可能だ。グローバル企業のアップルが日本の行政に対して働きかけをしてくれる何てことは期待しにくい。旧来のマスメディアが縮小する中、規制すればするほどその動きは加速する。むしろ別の広告ビジネスモデルを考えるべきなんじゃないだろうか。
日本の家電メーカーを国際的にも強い企業にするためにも、地デジのルールに関してキッチりと事業仕分けを実施してもらいたいものだ。公いった内容を蓮舫行政刷新担当大臣に会って伝えたい。