「武士の家計簿」が映画に
28日の北國新聞の1面トップに「武士の家計簿映画化」の記事が掲載されていた。
「武士の家計簿」とは、代々金沢(加賀)藩の経理業務にたずさわる「御算用家」、猪山家の6代綏之(やすゆき)から9代成之(しげゆき)までの4代にわたる出納帳の事で、「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた国史研究史上初めての発見。この家計簿からは武士が明治維新によってあっさりと領主権の廃止を受け入れることができたかを示している。つまり大政奉還は武家の財政悪化のよるものだと解説している。
まさに、現代でおきている様々な出来事と同様の事象が江戸時代にも起こっていたことがわかる。復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくるとても興味深い本だ