Connecting The Dots

クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

懐かしいブランドが復刻?ブランドのリサイクル

「どうしたら高く売れるんだろう?価格競争の波から逃れる方法は無いのだろうか?」と思い悩んでいる人は多いはず。そんな時に必ず浮かぶのが「ブランド力があったらな〜」という期待。
ブランド=商標=ネームで企業が一方的に付けることができるのだが、顧客から認めてもらわないと真のブランドとはいえない。つまり、ブランドが意味するもの、言い換えると「顧客に何を約束するか」が明確でなければならない。そして、それが認知されるためには時間とコストがかかる。
毎年様々なブランドが登場し認知されている一方で、老舗ブランドが企業の衰退とともに消え去っていく。
70年代のオーディオブームの時に数多くのブランドが存在した。
TRIO、松下のTechnics(ターンテーブルのみ残っている)、東芝のAurex、日立のLo-D、コーラル、クライスラーAKAI、A&D・・・など。残っているのは、マランツとデノン、アキュフェーズ、ラックス、ティアックなど。
ちなみに、米国で今年無くなるブランドはこちら。http://www.businesspundit.com/20-brands-products-that-died-in-2009/
そんな古き良き時代でのアナログ時代のブランドがデジタルで復刻され始めている。その例がカメラのヤシカだ。エグゼモードという新興企業のブランドで復刻し、高品質のデジカメやムービーのブランドとして利用されている。これは今までにない動きだ。現存しているが企業自体の存在が危ぶまれる場合に、ブランドごと買収され存続する例はあるが、すでに市場から撤退したブランドが復刻するのはユニークな動きだ。
ブランドの価値はのれん代と称されるが、使われていないブランドの価値はゼロに近く、安い価格でブランドの使用権(商標)を購入する事ができそうだ。デジタル化によって家電業界とPC業界の垣根が崩れたり、電気自動車の登場によって車業界もPCや家電業界からの参入が考えられる等、他業種の企業が明日のライバルになる事も考えられる。
インテルの車などは今までのブランドの考え方だが、今後はラックスのテレビやAKAIのPC用キーボードなどが登場してもおかしくはない。リサイクルといえば環境に配慮する事を一般的に意味するが、ブランドも今後はリサイクルされる時代なのだ。また、ブランドを流通させる私設市場ができるかもしれない。