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クラウドIT顧問 山崎ジョー吉のブログです。

TPP問題を6月までまとめるなんて無理! -百万石ワールドカフェのスタッフミーティングで実感-

今年のワールドカフェでやりたいことを決めるため、スタッフだけで集まってミーティングを行った。手法は先日の「新春スペシャル」で学んだ、OST(オープンスペーステクノロジー)やプロアクションカフェなどを取り入れ、シミュレーションを兼ねて行った。いつもは2時間程度なんだが、今日は最悪エンドレスになっても良いよう「ゆめの湯」に決定。19時からスタート。まずは、インドカレー腹ごしらえ。

満腹になったところで、スタート。まずは、今年やってみたいことを自主的に紙に書いて発表。さすがはスタッフミーティング。スケールの大きいテーマが出てきた。ここが社内でやる時との違いなんだよね。15分で3ラウンド、ワールドカフェスタイルで対話を楽しむ。でも、15分じゃ時間が足りず、モヤモヤ状態のまま終了。これを2回繰り返す。2週目もモヤモヤのまま終了。

次に6つのテーマから3つを選び、アクションプランへと落し込みをする。2つは一応まとまったものの、一つがまとまらない。というのも元のテーマである「地球サミット」がいつの間にか農業問題、いわゆるTPPに発展してしまったためだ。石川県といえば「食」。一方で新興国の工業化に伴い食糧問題が深刻化。食料の自給率が低下している日本において、対岸の火事では済まされない問題だ。それと同時にガラパゴス化の脱却と国際経済への復権のためにも、TPPに参加するか否かという大きな決断を迫られている。

スローライフ、すなわち、安全・安心な食料であれば多少高くても購入するという人。所得が伸びが期待できない以上、安い食料を購入せざるを得ないのは事実で、スローライフは非現実的。国際経済力の向上が先決とする人に分かれた。消費者でも意見が分断するのに、ここに農家と経済界という生産者と非消費者的な存在が加われば、益々まとまらなくなるのは確実。

スタッフ内での結論は、TPP問題と農業の問題は一旦切り離し、まずは、農家と消費者が対話をする、つまり、農業を体験するなどしてもっと知ることが重要。その上で日本の農業の未来を考えた上で、TPPに参加するか否かの検討をすべき。最初から経済の国際化を入れて議論をすると、対立するだけで、絶対に話はまとまりっこない。ちなみに、この結論が出たのは何と午前4時半。こんなに一つのテーマで議論をしたのは久しぶりかもね。普段、議論や対話する相手がいなくてストレスを感じている人は、スタッフになれば徹底的に話ができるのでオススメ。ということで、今年の百万石ワールドカフェはさらに進化するぞ。乞うご期待!

※PPT=「環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership)」
地球サミット